/2022.09.13
秋の土用の過ごし方 ~心と身体を整える~
土用(どよう)と聞くと、土用丑の日のウナギを想像する方が多いかと思いますが、土用は年4回あることをご存じですか?
土用とは、年4回ある季節が変わるとき、四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日間ずつの時期(雑節)のことを呼びます。
昔から、土に関すること(土いじりや地鎮祭)、新しいこと(新居購入、開業など)、方向に関すること(旅行、引っ越しなど)は土用期間中は避けたほうが良いと言われています。
土の神様が土の中にいる期間だったり、季節の変り目で体調を崩しやすいので、アクティブに過ごしすぎることはしない方がいいと言われていたようです。
この時期に食べると良いと言われている行事食(夏のウナギなど)は、体調を整える意味もあるのです。
2022年の秋土用は、10月20日(水)~11月6日(土)。
11月7日の「立冬」の直前の18日間が秋土用期間です。
この季節に最も疲れやすいと言われている「脾(胃や膵臓)」。
貧血、低血圧、倦怠感、精神不安定、風邪や感染症等のトラブルなど、思い当たる症状はありませんか?
昔からの言い伝えのようにも感じますが、私たちが心身ともに健やかに過ごしていく上でとても大切なヒントが隠されているものです。
食生活で気をつけたこと
砂糖や甘い果物、酸味の強いものは控え、脾の働きをよくするものをできるだけ採りましょう。
きゃべつや白菜、玉ねぎ、にんじん、大根、カリフラワー、ブロッコリーなど自然の甘みのあるお米や野菜やかぼちゃ、さつまいも、栗、とうもろこしなど、旬のお野菜もおすすめです。
この時期、栗ごはんやけんちん汁(ごぼう、にんじん、大根、里芋)も美味しいですよね♪
蒸し野菜、あずきかぼちゃ、ミネストローネなど、油を使わない煮込み料理で身体を休めてあげるのがオススメです。
過ごし方で気をつけたいこと
少しずつ寒くなってくるこの時期は、心配事や悩み事を感じやすく、気分が落ち込んだりしがちだと言われています。
なんとなく、思い当たることはありませんか?
昔の人が土用の期間はおとなしく過ごすとしていたように、この時期はアクティブに何かをしたりする、というよりは、この先に何かをしていくための準備期間として過ごしていただくことがおすすめです。
例えば、家の中の整理整頓。
後で片付けようと思ってそのままになっているものなどを片付けることで気持ちもすっきりするはずです。
また、同じように「自分の内側、気持ちの整理」の期間にしていただくのもよいです。
手が付けられなかった事柄や、自分の中でもやもやしていることを日記や紙に書き出してみてください。
驚くほどにすっきりすると思います。
この期間は、泥沼化した現状を清らかな泉にするためのろ過期間のように活用してみてください。
いかがでしょうか?
夏から冬に向けて、移り変わっていく季節を感じながら、心身ともに元気に過ごせるように参考にしていただけたら幸いです。
お店では、気持ちが疲れてしまった方へのヒーリングセッションも承っています。
詳しくはこちらをご参照ください。
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