／2023.10.17

知っておくと役立つ、発熱のおはなし

朝晩の冷え込みがより一層と増し、体調を崩しやすいこの時期。お元気でお過ごしでしょうか？
以前にもご紹介した整体師・野口晴哉先生の著によると、『体調を崩すことは身体のデトックス』そして『発熱は身体の掃除』と考えられるのだといいます。
そして、こんなことも本の中でいっていました。

熱をきちんと出せていれば、若年性のアルツハイマーになりづらかったり、壊死につながるような病気（糖尿病など）になりづらい。子どもの頃に熱を出しておくというのも重要だと。
もちろん心配な時はお医者さんに相談してから自然療法を試していただくのが良いかと思いますが（不安なまま試していただくと、その不安がそのまま病状に出てしまうことがあります。）、発熱にそんな効用があるというのは驚きですよね。

今日は体調が悪いと感じたときに、ご自宅でできる、店主おすすめのお手当方法をいくつかご紹介します。

お手当はとにかく早めが一番

普段から様子をしっかり観察していれば、何となくの不調でも早く気付けるものです。
熱が出る前は、たいてい元気がなくなったり、目がトロンとしたり、咳ばらいを頻繁にしたり･･･何か変わった様子があるかと思います。
そんな時は、まずは喉を覗いてみて、喉の両サイドが赤くなっていないか確認します。（できるだけ普段から観察してみて、健康な時の色を覚えておくとよいです。）
赤くなっているようだったら細菌がついていると思われるので、ケアをしましょう。

すぐできるケアとしては、プロポリススプレーや、板藍根のキャンディー、エキナセアのお茶を採ることで、喉についた細菌を退治するのがおすすめです。

また、早いタイミングで休んだ方が長引かずに治りやすいので、とにかく早めに休養を取ってもらうのが良いと思います。
食事面では、炎症を起こしやすい動物性のものや小麦製品などを避けていただき、胃腸に負担のかからないような質素が食事にしていただくのがよいです。小麦系よりもお米がおすすめ。
胃腸を休ませ、体調を整えましょう。

身体が冷えていると免疫が下がりやすいので、特に内臓の冷えを確認するためにお尻とお腹の下を触ってみてください。冷たいようだったら温めるためにパンツを1枚増やし、ももやふくらはぎも冷たいようだったら、長ズボンをはいたり、靴下をはいたりして温め、大人の方であれば、ズボン下などを穿いて普段より１枚増やすのもよいです。

①37℃台の発熱には、こんにゃく湿布

頭の熱が出ても内臓は冷えていることがよくあるので、熱の具合を見ながらお手当をしていきます。
37度台の熱の時に店主がおすすめするのは「こんにゃく湿布」。
こんにゃくを使って、身体の冷えを解消していきます。

【準備するもの】
・こんにゃく2枚（お子さんの場合は1枚を半分に）
・タオル

こんにゃくは自然食品店などで売っているような芋できちんとつくられているものがおすすめ。
（加熱がとれづらく、長時間お手当ができます。）水に入れた状態から、10分くらいこんにゃくを煮て、タオルに包んだ状態で身体に当てていきます。

店主が子どもたちにお手当をしていた時は、10分ずつ、肝臓と丹田に当ててから腎臓へ、そして最後に足の裏に当てて、こんにゃくが冷めるまでそれを続けていたそうです。（使い終わったら水につけておけばまた再利用できます。）
大抵気持ちがよくて、お子さんだと寝てしまいます。2-3回やると治ることが多いですが、それでも熱が上がってくるようであれば（38.5℃以上になったら）②の豆腐パスタをおすすめします。
※お手当に使用したこんにゃくは食べられません。

②38.5℃を越えたら、豆腐パスタ―

【準備するもの】
・木綿豆腐　１丁（お子さんの場合は半丁）
・小麦粉
・おろし生姜（親指先ぐらいの大きさのもの）

豆腐パスタ―は、木綿豆腐を崩し、おろした生姜と小麦粉を混ぜて作ります。（小麦粉は硬さを見ながら調整してください。）

ガーゼや手ぬぐい、厚手のキッチンペーパーにのせて、額の大きさになるぐらいに厚み1cmに成型し、熱が下がるまで当てておいてください。38.5℃以下になったら、お手当を終了します。
店主の経験上、大体はこの方法で熱が下がり、身体は快方に向かう状態になるといいます。あとは、ゆっくり休んでください。
（この豆腐パスタ―は、ラップに包んでおくと繰り返し使用できます。ただし、1日程度にしてください。）
※お手当に使用した豆腐は食べられません。

少しでも体調が悪いなと感じたり、ご家族の様子がいつもと違うなと感じたら、無理せずゆっくり休み、早めのお手当がおすすめです。

更に詳しくお知りになりたい方は、店頭にてお尋ねください。

（参照）
正食出版『身近な食べ物による手当法』
あなたと健康社『家庭でできる自然療法』東条百合子著