／2023.09.12

日々のお風呂のお話　—シャワー浴と入浴と温泉―

9月に入り、残暑が厳しいものの少しずつ涼しい日も増えてきましたね。
今日は、日々のお風呂のお話をしたいと思います。
 
皆さんは普段どんな風にお風呂に入っていますか？夏は暑いのでシャワー浴をしているという方も多いかもしれませんね。
 
店主のちぃさんも、普段はいつも湯舟に浸かっていますが、8月のお盆あたりからシャワー浴に切り替えていたそうです。
月末までは何も変わりなく普通に過ごしていたのですが、3日前くらいから体調がすぐれないと感じはじめたといいます。夜風にあたりながら寝てしまったのもあるかもしれないけれど、それにしても疲れが取れづらい･･･。
「シャワー浴のせいかもしれない」と思い、疲れをとるためにキパワーソルトを入れてその日は湯舟にしっかりと浸かったそうです。すると、普段は全く夜中に起きることがないのに、4回くらいトイレで目が覚めてしまったといいます。
「きっと身体が冷えていたから、お風呂で温まって水毒がたくさん出ているのかな？」
そう思い、翌日も同じように入浴したところ、夜中にまた頻繁にトイレに起きるようになったそうです。
 
そんな不調が続き、まずいと感じて、普段身体に不調を感じたときに度々通っている松代温泉を訪れることにしました。
水毒のことも気になっていたので、いつもより長めにお風呂に浸かると･･･それまで続いていた不調が驚くほどピタッとなくなり、夜中にトイレに起きることがなくなったというのです。
 
それだけではなく、少し前に見つけた、普段は見かけないような「膝のむくみ」が温泉に入ったことできれいになくなったといいます。
「よほど水毒が溜まっていたのだろう。」そう感じたそうです。
 
水毒とは、東洋医学の考え方で水分が過剰になりたまった状態のことをいいます。むくみ、めまい、吐気、頭痛、手足の冷え、重だるさ、頻尿などの症状が出やすくなり、水分を取りすぎることや代謝機能が弱まることで起こりやすく、夏に注意したい症状の一つです。
 
夏は暑くて汗もかきやすいのでどうしてもシャワーだけでお風呂を済ませてしまいがちですが、身体の不調を感じたらぜひ湯舟に浸かったり、温泉に行くことをおすすめしたいと思います。
 

 
お店では、アトピーの症状がある方や皮膚のトラブルを抱えている方にも、近隣の温泉へ行くことをおすすめしています。
昔は「湯治（とうじ）」といって、病気や身体の不調を治すために温泉宿に長期滞在して療養するという考え方が多くありました。最近ではそこまで長く温泉に滞在する方も多くはないかもしれませんが、通いで湯治ができるのは温泉地が近隣にある長野県ならではの療養方法かもしれません。
 
今回店主のちぃさんが行ったのは、長野市にある松代温泉。
源泉かけ流し100％で、鉄分が多く、ナトリウム・カルシウム塩化物温泉です。毎日温泉の掃除をしないと沈殿物が堆積してしまうほど温泉成分がとにかく濃く、湯治にはとても強力な温泉なのだといいます。
ちぃさん自身も身体が緊急事態の時に通うことが多く、特にケガをしている人やあせもなど皮膚のトラブルを抱えている方におすすめです。
以前、酷いあせもが出てしまったお客様におすすめしたところ、3日間毎日松代温泉に通ってくださり、3日目にはすっかり赤みがひいてブツブツもなくなっていたといいます。
強力なので、妊娠初期の方や病み上がりなど身体が少し弱っているときは避けた方がよいかもしれませんが、近隣の方はぜひ行ってみてください。
 
▼松代温泉
https://www8.shinmai.co.jp/onsen/article.php?id=ONSE20060111000478
 
 
その他おすすめしたいのは、渋温泉や角間温泉です。
無色透明で塩分があまりない単純温泉・塩化物泉で、アトピーの方はもちろん子宮筋腫などの婦人科系のトラブルを抱えている方にもおすすめです。こちらもお客さんの体験談で、大きめの子宮筋腫があって手術をひかえていた方が1-2か月くらい渋温泉に通ったところ、筋腫がすっかり治ってしまったということがありました。
そのくらい温泉の自然治癒力を高める力が強い、というのは驚きですよね！
 

 
身体が冷えることから、様々な不調を起こしやすくなります。特にアトピーの方は、もともと冷え体質の方が多いと言われており、身体を温めることで解消するトラブルがたくさんあります。
日々ご自身の身体の声に耳を傾けながら、入浴を上手に使って養生していただけたらと思います。
 
温泉の詳しい情報や、その他の養生についてのお話など、気になる方はぜひ店頭にてお尋ねください。