／2023.05.02

就業してからのアトピーとの付き合い方

シリーズでお届けしている「人生の変化のタイミングとアトピー・アレルギー」について。
今日は、就業によるストレスとアトピーについてのお話です。

学校を出て社会人として就職をすると、これまでの生活と生活環境が大きく変わるだけでなく、これまでとは違う悩みが出てきたりします。
ストレスとも関係性の深いアトピーは、就業によるストレスで症状が変わったり、悪化をさせてしまうことがあります。

私スタッフあつみも、酷いのは子どもの頃だけだと思っていたアトピーが、大人になってさらに酷くなるという経験をしました。

大学卒業後、雑貨メーカーの営業職として就職。
毎日夜遅くまで仕事をし、食事も外食が増え、会社内外の人とお酒のお付き合いが多くなったりと、今考えると若さで何とか乗り越えていたんだなという生活をしていたと思います。
社内では数字を求められるのでやはりそれなりにストレスはありましたし、時には理不尽な思いをすることもありました。長い通勤時間で、結構疲れていたと思います。

20代前半の頃は、若さのせいもあってか時々アトピーが出るかな？くらいで済んでいましたが、後半に差し掛かるとそうもいかなくなってきました。
29歳の時、仕事でこれまでない程にストレスを抱える時期があり、気づいたときにはアトピーが全身に出るようになっていました。これまでに症状のなかった顔にも赤い湿疹ができ、全身が痒くて眠れないということをがはじめて経験し、そのことがきっかけでこれまでの不摂生を見直すことになりました。

今日は、これまでの経験の中から大切だと思ったことをご紹介したいと思います。

就業前に、アルバイトなどを経験すること

社会へいきなり出て感じるギャップを少しでも和らげるために、学生時代にアルバイトをして、社会の中で自分でお金を稼ぐという体験をすることをぜひおすすめしたいと思います。
店主も私もアルバイト経験が豊富にあり、それが今になって活きていることも多々あります。
学生時代は、勉強も大切ですが、ぜひアルバイトすることを勧めてあげてください。

自分の苦手なことも認めて、就職活動に活かすこと

大学や専門学校はあくまで学びの場所であり、その先の生き方の一つとして仕事があります。自分がこの先どんな風に生きるか、学校を卒業して選択していくのです。

アトピーのお子さんを見ていると、一つの事を黙々とやるタイプの子が多いとオーナーはいいます。
人に自分の考えを発表する時には、どういえば伝わるのかとか考えすぎるところがあることが多く、人に聞けなくてどんどんわからなくなってしまうということもあったそうです。

スピリチュアル的な観点で見ると、皮膚は自分と他人を分ける境界線。
その皮膚が傷つくアトピーのある方は、人との付き合いの中でストレスを感じやすい傾向にあり、職種も外側に向けて発信するというよりはどちらかというと探求していくのが得意な人が多いと言われています。（もちろん一概には言えませんが･･･）
外向きではない代わりに、何かにしっかりと向き合うということが得意な傾向があり、それが長所です。

自分の短所を見つけると誰でも目を逸らしたくなりますが、その短所を認めた上で自分の長所を知り、生き方を選んでいくことが学生の頃にできれば、その先の人生も自分にとって心地よいものになると思います。

体調の管理について、豆知識をつけておくこと

これは、就職するくらいの年齢の方だけに言えることではないかもしれません。
私の場合は、母から教えられていた体調管理に関する豆知識のようなものが、自分が体調を崩したときに役に立ったと感じています。
いきなりアトピーが酷くなった時も、それまでの不摂生を見直し、昔から母に言われていたことを思い出して実践していました。大人になるにつれて徐々に自己流になる生活習慣ですが、小さい頃から自分の体質を知って育てていた人の声はやはりすごいなと感じます。
親元を離れて暮らす前に、ぜひお母さんお父さんの持っている豆知識を教えてあげてください。

若いうちは、経験の中から学べる事がたくさんあると思います。
若いうちの経験の方が傷も浅いし、得られるものは年を取ってからよりはたくさんあるのではないでしょうか。
自分の範囲を決めずに、失敗するつもりで様々なことに取り組んでいただけたらと思います。

情報が多いこの世の中で、余分な観念や概念に注意しましょうとオーナーはいいます。
余分なものを受け流しながら、その子なりの向かう方向にチャレンジしてほしい。
信じられるのは自分が何を思っているか。それを信じて進んでいっていただけたらと思います。

詳細をお聞きになりたい方は、店頭でぜひお声がけください。