／2025.10.14

肌が吸収する栄養と害毒

鉄分とマグネシウムが不足しているというお客様に入浴剤や温泉浴をおススメすることがあります。

25年ほど前、アロマセラピーを学んだ際にアロママッサージをすることが、「血液中にアロマオイルの持つ成分が吸収され、体調を整える」ということを教わりました。
これを日々の入浴に応用し、マグネシウムの入浴剤を入れたり、鉄分の多い温泉で鉄分を補おうというのがお客様へのアドバイスになっています。

逆に、皮膚から有毒物質を吸収してしまうことをやめてもらうよう、お願いすることがあります。

経皮毒研究会の稲津教久先生によると、毒性のあるものを使い続けたり、公害などで知らずに吸収してしまったものが、次の世代、子どもや孫、ひ孫へと継世代的に続くといい、特に胎児期は各種の化学物質に対して感受性が高いことが明らかと言われていて、継世代的に影響することが問題視されています。

環境中に相当量が残存しているＰＣＢ、フタル酸エステル、有機リン系殺虫剤などが母親を介して、胎児期に有害化学物質にさらされると、子どもの注意欠陥、多動性障害や神経の発達、生殖系、免疫系、代謝系などにも影響することも。

以下、稲津教久先生が代表を務める経皮毒研究会のホームページより抜粋させていただきます。

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① アトピー性皮膚炎、花粉症に悩まれている方
日頃から日用品に配合されている成分の有害性を知り製品を選ぶ目が大切になります。

② 皮膚が弱くトラブルを抱えている人
日用品や化粧品の使用によって急性症状の出ている方は、直ちに使用を辞めることです。
天然の成分であっても安全とは言えません。その人に合わない成分が入っていれば症状は現れます。
大切なことは、自分に合わない成分を知り、その成分が入っている製品を買わない、使わないことが大切です。

③ 婦人科系の病気で悩まれている方
子宮筋腫、子宮内膜症、生理不順、月経困難症などの婦人科系の病気で悩まれている方が増えています。
このような症状も有害化学物質の影響があると考えます。
プラスチック原料のノニルフェノールやビスフェノールAのような環境ホルモン（内分泌撹乱化学物質）は生物のホルモンに似た作用を引き起こす事に問題があり、生体のホルモンバランスを崩し、人や野生動物に深刻な健康被害をもたらしています。

④不妊で悩まれている方
以前不妊の原因は女性にあると言われていましたが、最近では、男性の精子数の減少や精子の奇形等の問題も指摘されています。
女性生殖器の異常や男性生殖機能の低下の問題も有害化学物質と無縁ではないと考えます。
実際に、合成洗剤、化粧品、蚊取り線香などの日用品を変えることで妊娠した例もあります。

⑤ 妊娠されている方、妊娠の可能性のある方（パートナーを含む）
白衣を着ない小児科医、故真弓定夫先生が「子育ては生まれる20年前から始まっている」とおっしゃっています。
出産後の親（父母）には育児と言う極めて大切な仕事があります。その準備は20年も前から始まっています。
子宮は体内のごみ箱とも言われています。
近年、羊水が汚れていて臭い。羊水がシャンプー剤の匂いがしたという先生もいます。
生まれてくる子供達の為にも、身体の中に不自然なものは使わない努力が必要です。

⑥ 子育てをされている方
12歳以下の子供の皮膚はバリア機能が未完成で有害化学物質の影響を受けやすく、幼少時に受けた化学物質の害は一生変えられないと言われています。
キッズコスメについても大人が使用しているのと同じ成分が配合されていることを考えるべきです。

⑦ 将来の日本を背負って立つ子供達を教育・指導している方
有害化学物質は脳にも影響しています。
人間の脳は60％が脂質成分から出来ています。したがって脂溶性の有害化学物質が体内に取り込まれると、血液―脳関門（抹消と脳を隔てているバリア）を通過して脳細胞はその影響を受けやすくなります。
経皮毒は、アルツハイマー病、パーキンソン病、うつ病、学習障害（発達障害）、注意欠陥多動性障害、自閉症、適応障害等の病気にも関係している可能性があります。

⑧ ペットを飼われている方
動物は人間よりも化学物質に依存していません。したがって有害化学物質の影響も受けやすいと考えます。

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《詳しくは経皮毒研究会ホームページhttps://keihidokukk.hp.peraichi.com/をご参照下さい。》

当店では、吸収してしまった経皮毒をデトックスするには、毒性のあるものをなるべく遠ざけ、野菜やミネラル、食物繊維などを適量とりながら、体温を上げて汗をかき、代謝をよくすることをおすすめします。

（文：坂野ちさと／編集：竹内あつ美)