/2024.03.29
「冷えとり健康法とお蚕さま」
私たちの住む長野県には養蚕の歴史がありました。
私の生まれ故郷の長野市松代町には製糸工場、六工社があり、養蚕が盛んだったそうです。
私が小さな頃、近所の農家さんの蔵の二階でお蚕さんを飼っていたので、休みを利用して叔母や従兄弟とお手伝いに行ったことがあります。
子供たちも駆り出されるくらい、みんな忙しく働いていました。
「お蚕さん」には畑で育てた桑の葉を一日中絶やさず与えていました。
体が大きくなって10㎝ほどに成長すると「シャクシャク」と咀嚼音?雨降りの音のようにが大きく聞こえました。お蚕さんを触るとひんやりしてスベスベしていました。
当店では冷えを取る方法としてシルク製品をお勧めしています。過去の記事も合わせてお読みください。
https://hahagokoro.net/wp2/wp-admin/post.php?post=634&action=edit
5本指靴下やズボン下、レッグウォーマーは、直接肌に触れることで保湿や美肌、炎症を軽く楽にしてくれます。
通気性も良いので蒸れること無く冷えを防いでくれ、夏涼しくて冬は温かい。肌着に最適です。
私自身25年ほど前からシルク5本指靴下を愛用し始め、20年前からはかかとのガサガサが一切なくなりました。今でもかかとはツルツルです。
履き始めの頃はすぐ踵に穴があいてしまいましたが、今ではとても長持ちするようになりました。本当にふしぎです。
先日、岡谷市の宮坂製糸所の髙橋社長とお話させていただく機会があり、野生の蚕や、シルクたんぱくの話をうかがって、ますます絹の魅力とお蚕さまのパワーを感じることが出来ました。
写真は草木染の刺繍糸、野生の蚕の黄色と緑の繭糸(食べる葉で色が付くそうです!)白いかせの絹糸と野生の絹糸。
沢山の繭とお蚕さんの命をいただいて出来る絹製品、
私の故郷の長野市松代町にはお蚕さんにまつわる歴史がありました。
城藩主真田幸貫公は製糸業の振興を、佐久間象山は蚕の鎮魂の石碑を建てました。(お蚕さんを別名龍精と呼ぶそうです。)1873年には 松代町から和田英を含む16人が富岡製糸場へ伝習工女として入場し、翌年には松代町に建設された日本初の民営機械製糸場・六工社の創業に参画するとともに、その後も教授となり製糸業に貢献しました。
先達の功績に続くように大正13年には長野県は全国1位の輸出生産量を誇りました。
そのような流れから松代町にはお蚕さまが大切にまつる神社や観音さまが点在しています。
ふしぎなご縁で故郷と繋がったシルクですが、これからも大切に取り扱いを続けていこうと思います。
文:坂野ちさと
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